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D区

100日チャレンジ、終了しましたが継続中。過去分はリンクからどうぞ。

「おかしな人間の夢」ドストエフスキー

 おれはおかしな人間だ。

 奴らは今ではおれのことを<気狂い>だと言っている。奴らにとっておれが以前みたいに<おかしな人間>じゃなくなったというんなら、これはまあ官等がひとつ上がったというものだ。でも、今はもう怒ってなんかいない。ただみんなが可愛い、懐かしくてたまらない。奴らがこっちを馬鹿にして笑っているときでさえ、なんだか特別に懐かしい気がして仕方がないのである。おれの方から連中と一緒になって笑ったっていい———なにも自分のことを笑おうというんじゃない、奴らを愛するあまりそうするのだ。もっとも、それも、奴らを見ていてそんなに憂鬱にならなければの話ではある。憂鬱なのは、連中が真理を知らないのに、おれはそれを知っているということなんだ。おお、われ独り真理を知るというのは、なんと苦しいことだろう!だが、あいつらにはそれがわからない。とてもじゃないが、わかるまい。

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 ドストエフスキーは「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」を読んでます。

何となく図書館で手に取って読んでみた短編ですが、なかなか面白いですね。

SFっぽくて、こんな作品もあったのかと驚きでした。

主人公が罪悪感に駆られたりしてるのは、ドストエフスキーだなぁって印象でしたがw

ちょうど、絵本か子供向けのような装丁でちょっと読んでみようかと気軽に手に取れるのも良いですね。

 

おかしな人間の夢 (論創ファンタジー・コレクション)

おかしな人間の夢 (論創ファンタジー・コレクション)

 

 

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